石狩市民図書館

子母澤寛 生誕130年特別講演会を開催しました

4月29日(金・祝)、子母澤寛生誕130年記念「蝦夷物語~江戸、箱館そして厚田へ」を開催しました。
講師は当館の元副館長であり、元函館市中央図書館 館長の丹羽秀人様でした。

講演会では、当館で所蔵している蝦夷物語の構成、魅力などをお話いただきました。
中でも印象的だったのは、蝦夷物語の冒頭部分での「住み慣れている」という一文についてです。
普通なら「住んでいる」と表記するところを「住み慣れている」と表現することによって、そこに長く住まいしていることがよく伝わる言葉であるとお話されていました。
子母澤寛で一番好きな作品が蝦夷物語であるからこそ、この作品の魅力を伝える難しさを感じるというお話もされており、研究者としての苦悩も垣間見えました。

講演の最後には質問がいくつも挙がり、参加したみなさんの熱量も伝わってくる講演会となりました。

5月14日(土)からは、閲覧室2階に子母澤寛常設展を設営します。
ご来館の際はどうぞご覧ください。

子母澤寛講演会写真1

子母澤寛特別講演会写真2


子母澤寛特別講演会写真3